本記事はBAUERFEINDメーカーサイトからの転用で日本語訳にしたものです。原文はこちらからご確認いただけます。

変形性膝関節症の症状を早期に認識しましょう

膝の変形性関節症の適切な治療を早く始めるほど、症状の進行は遅くなります。膝の変形性関節症の兆候や症状を早期に認識できるようにお手伝いすることが私たちの責任であると考えています。当社の変形性関節症セルフテストにより、膝の痛みをよりよく理解できます。

変形性膝関節症のチェックリスト

1. 長時間座ったり横になったりした後、立ち上がって再び動くときに膝に痛みを感じますか？
2. 朝起きて5～10分くらい「ウォーミングアップ痛」を感じたり、膝が固くなったりしていませんか？
3. 階段を上ったり、凸凹した地面を歩いたりするときに膝が痛くなることはありませんか?
4. 膝に大きな負担がかかる高強度の運動を以前に行ったことがありますか、または現在もこの種の運動（サッカー、テニス、バドミントン、ジャンプを伴うスポーツなど）を行っていますか？
5. 膝に大きな負担がかかる職業（頻繁にひざまずく、重いものを持ち上げたり運んだりするなど）に従事していますか？
6. 仕事中も自由時間もあまりアクティブではありませんか？
7. 内反足や内反膝などの関節のずれはありますか？
8. 膝関節が不安定に感じていますか？
9. 太りすぎですか？

膝の変形性関節症の症状のうち、1つまたは複数に気づいた場合は、早急に対処してください。早期に治療を開始すると、症状を緩和し進行を遅らせることができます。
膝の変形性関節症にかかっているかどうかは医師にしかわかりません。そのため、経験豊富な医師の診察を受けて正確な診断を受けるようにしてください。

変形性関節症の危険因子

膝の変形性関節症を発症する可能性は、年齢とともに高まります。ドイツの協会「Deutsche Arthrose Hilfe」によると、変形性関節症は男性よりも女性に多く、60歳以降では女性の約2人に1人が変形性関節症に罹患し、男性の約3人に1人が罹患しています。理由の1つは、閉経後の女性のエストロゲンレベルの低下です。エストロゲンは骨の健康をサポートし、特に軟骨組織の酸化ストレスを軽減します。そのため、関節の摩耗のリスクが高まります。さらに、遺伝的素因も役割を果たします。

変形性関節症のもう1つのリスク要因は肥満です。特に膝は体重を支える関節だからです。動くたびに負担が増すと、骨の間の緩衝材として機能する軟骨の摩耗が促進されます。肥満の人は、健康的な体重の人よりも膝の変形性関節症を発症する可能性が2倍になります。

内反足やX脚などのずれも、関節にかかる負担や摩耗の増加につながります。
同様に、骨折、重傷、手術によって膝関節が損傷し、最終的には変形性関節症を引き起こすことがあります。その原因は何年も経ってからになることもあります。

糖尿病や痛風などの代謝障害も、関節軟骨の健康障害と関連していると言われています。

膝の変形性関節症の認識

膝の変形性関節症の症状は一般的に突然現れるのではなく、徐々に進行し、時間の経過とともに悪化します。片膝または両膝に鈍い痛みや刺すような痛みが徐々に現れてきた場合は、できるだけ早く原因を突き止めることが重要です。膝の変形性関節症の可能性のある症状を注意深く観察し、メモなどを使用して、どのような活動中にどの程度の強さで症状が現れたかを記録しておくと役立ちます。

変形性関節症の初期症状は通常、特に膝を曲げたり伸ばしたりしているときや体重をかけているときに生じる痛みとして表れます。多くの場合、走る、階段を上るなど、関節に負担がかかる活動中に痛みが増します。痛みは膝全体に生じる場合もあれば、前面や側面など特定の場所だけに生じる場合もあり、膝の腫れや赤みを伴うこともあります。患者の多くは、長時間座ったり立ち上がったりするなど、長時間の不活動後に感じる痛みの始まりについても言及しています。

炎症プロセスによって生じる痛みや関節の腫れも、時間の経過とともに徐々に増加する傾向があります。場合によっては、膝関節からカリカリという音やポキポキという音が聞こえることもあります。膝の変形性関節症は、大腿筋の衰弱にもつながり、関節が不安定になり、負担がかかると膝が抜けてしまうこともあります。軟骨の摩耗が進むと、動きがますます制限されます。最悪の場合、変形性関節症は膝の硬直につながります。