MAGAZINEお役立ち情報
膝の変形性膝関節症に立ち向かう~膝の変形性関節症の症状を知り、治療につなげて生活の質を高める~(前編)
DAILY 日々のケアをサポート
2026-09-11

変形性膝関節症について前編、後編に分けて、知っておきたい重要な情報を詳しく解説します。
痛みに対してできる対策や、日常生活の中で実践できる具体的なヒントをご紹介し、症状とうまく付き合いながら、生活の質(QOL)の向上を目指すための方法についても解説します。
膝が痛む…もしかして変形性膝関節症?と思ったら
変形性膝関節症のセルフチェックを行うことで、現在の症状について簡単な目安を確認することができます。
さらに、変形性膝関節症の主な症状や原因についても詳しくご紹介します。
変形性膝関節症とは?
膝関節の骨の表面は軟骨で覆われています。この軟骨が徐々に変化することで生じるのが変形性膝関節症です。医師はこの状態を「膝関節症」と呼ぶこともあります。
軟骨の損傷が進むと、その下にある骨への負担が増加します。それに伴い、関節面が広がったり、関節の縁に骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨の突起が形成されたりします。こうした変化により、膝の動かしにくさにつながることがあります。
さらに軟骨の損傷が進むと、骨同士の距離が近づき、関節の隙間(関節裂隙)が狭くなります。進行すると膝の動きが大きく制限され、こわばりを感じることもあります。
変形性膝関節症は60歳以上の人の約20~40%にみられるとされていますが、加齢だけが原因ではありません。体重や運動習慣、日常生活での身体の使い方など、さまざまな要因が関係しています。
膝の健康を維持するためには、適度に身体を動かし、健康的な生活習慣を心がけることが大切です。膝の痛みや動かしにくさなど、気になる症状がある場合は医療機関に相談し、自分の状態に合ったケアや治療について確認しましょう。
変形性膝関節症の原因は?
「一次性変形性膝関節症」では、明確な原因を特定できないケースがあります。遺伝的な要因が関係している可能性も指摘されていますが、詳しい仕組みについてはまだ十分に解明されていません。
一方、外傷や過度な負荷など、何らかの要因によって膝の軟骨に変化が生じた場合は、「二次性変形性膝関節症」と呼ばれます。膝に繰り返し大きな負荷がかかったり、膝に偏った力が加わったりすることで、変形性膝関節症につながることがあります。そのため、膝への負担が大きい仕事に従事する人や、アスリートにもみられます。
また、体重や運動不足なども、変形性膝関節症に関係する要因の一つです。

さらに、脚のアライメント(骨の配列)の違いによって、膝の一部に負担が偏ることがあります。例えば、X脚(外反膝)では膝の外側、O脚(内反膝)では膝の内側に負担がかかりやすく、それぞれ外側型・内側型の変形性膝関節症につながる場合があります。
膝の軟骨が損傷すると、どのような症状が現れる?
変形性膝関節症にみられる主な症状には、以下のようなものがあります。
✔ 階段の上り下りや、凹凸のある道を歩くときの膝の痛み
✔ 重い荷物を持った際に、膝の症状が強くなる
✔ 動き始めに強い痛みを感じ、その後いったん和らぐものの、負荷をかけ続けると再び痛みが強くなる
✔ 長時間座った後に感じる、膝のお皿(膝蓋骨)の裏側の痛み
✔ 寒い日や湿度の高い日に、膝の不快感や痛みが生じやすくなる
✔ 膝を動かした際に、ゴリゴリ・ギシギシといった音がする
変形性膝関節症は、徐々に進行する疾患です。
そのため、初期には痛みや動かしにくさなどの症状がほとんどみられないこともあり、長期間気づかれないケースがあります。
初期にみられる症状の一つとして、長時間安静にした後に膝が痛んだり、動かした際に音が鳴ったりすることがあります。症状が進むにつれて、膝に負荷がかかった際の痛みが強くなることもあります。こうした症状をきっかけに、医療機関を受診する方も少なくありません。
医師は、X線検査などを用いて、関節面の間隔や関節の形状などを確認し、膝関節の状態を評価します。
症状が進行すると、痛みが強くなったり、痛みを感じる場面が増えたりすることがあります。症状や関節の状態によっては、人工膝関節置換術(膝関節の人工関節への置換)が検討される場合もあります。
まとめ
・変形性膝関節症は、膝関節の軟骨などに変化が生じ、痛みや動かしにくさなどにつながる疾患です。
・階段の上り下りや歩行時の痛み、膝を動かした際の音など、気になる症状がある場合は、医療機関で膝の状態を確認してもらうことが大切です。
・膝の痛みや違和感が気になる場合は、症状を自己判断せず、医療機関で膝の状態を確認してもらうことが大切です。


