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「サポーターは痛い方だけ」はNG?体のバランスを整える「両足使い」のすすめ
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2025-06-17

膝や足首などに痛みを感じたとき、「サポーターを使ってみようかな」と考える方は多いでしょう。多くの場合、痛みのある方の脚だけにサポーターを装着して使用しているかもしれません。
もちろん、該当部位の負荷の軽減や保護には片足だけのサポーターでも一定の効果が期待できます。しかし、実はサポーターは痛い方の脚だけでなく、「両足に装着して使うこと」が体のバランスを整え、さらなるトラブルを防ぐために非常に有効であることをご存知でしょうか?
痛みがある方の脚をかばいながら歩いたり動いたりするのは、人間の自然な行動です。しかし、痛みやトラブルを抱えていないほうの脚は、そのかばう動作により思ったよりも負荷がかかっていることも多いのです。
このような状態で痛みやトラブルのあるほう(だと思っている)脚にのみサポーターを装着した場合、装着後に違和感を感じることもあります。

バランスを整え、予防にも繋がる「両足サポーター」のメリット
では、サポーターを両足に装着すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?主な利点は以下の通りです。
- 体のバランス維持: 両方の脚に均等なサポート力を加えることで、歩行時や動作時の体の左右のバランスが取りやすくなります。痛い方の脚を過剰にかばう動きが減り、体の軸が安定します。
- 健康な脚への負担軽減: サポーターをしていない方の脚にかかっていた過剰な負担を分散できます。これにより、健康な脚の将来的なトラブルの予防に繋がります。
- 全体的な安定性の向上: 両脚が同時にサポートされることで、立っている時や歩いている時の地面への接地感が安定し、ふらつきにくくなります。特に高齢者の方や、不安定さを感じやすい方には有効です。
- 動きの効率化: 体のバランスが整うことで、無駄な力みが減り、よりスムーズで効率的な体の使い方ができるようになります。スポーツをしている方や、よく体を動かす方にとってパフォーマンス向上にも繋がる可能性があります。
もちろん、両足にサポーターを装着する場合も、ご自身の症状や目的に合った適切な種類・強さのサポーターを選ぶことが大切です。
まとめ:賢く使って、体全体の健康を守ろう
サポーターは、関節部の負荷の軽減に役立つ便利なアイテムです。
しかし、「痛い方だけ」という使い方にとどまらず、体のバランスを維持し、将来的なトラブルを予防する視点から「両足使用」を検討する価値は非常に大きいと言えます。
特に、
- 長期間サポーターを使用している方
- 片足の痛みや不調をかばう癖がある方
- 体の歪みやバランスの悪さを感じている方
- スポーツなどで両脚に均等な負荷がかかる方
- 将来的な体のトラブルを予防したい方
は、ぜひ両足へのサポーター装着を試してみていただきたいです。
ただし、症状によっては両足への装着が適さない場合もあります。サポーターの使用方法や、ご自身の体の状態について不安がある場合は、医師や理学療法士などの専門家に相談することをお勧めします。
サポーターを賢く両足に使うことで、今ある痛みのケアはもちろん、体全体のバランスを整え、健康な状態を長く維持することに繋がるでしょう。ぜひ、あなたのサポーターの使い方を見直してみてはいかがでしょうか。