本記事はBAUERFEINDメーカーサイトからの転用で日本語訳にしたものです。原文はこちらからご確認いただけます。

アキレス腱は、長さ20～25cm、幅5cm程度で、人体の中で最も太く強い腱です。
ふくらはぎの筋肉（下腿三頭筋）とかかとの骨（踵骨）をつないでいます。アキレス腱の役割は、下腿からかかとに力を伝えることです。そのため、アキレス腱が損傷していると歩行に大きな支障をきたします。

原因としては、腱の伸びすぎや断裂のほか、アキレス腱に過度の負担がかかること（アキロディニア）が挙げられます。

アキロディニア（アキレス腱痛）とは？

アキロディニアは、アキレス腱の痛みを伴う一般的な診断名です。アキロディニアになると、腱（踵の骨とふくらはぎの筋肉の間）にある程度の痛みを感じ、患側の脚の動きが制限されます。

軽度の場合、アキロディニアは数日後に自然に治まります。アキレス腱の痛みが長く続くようであれば、過度の負担がかかっている証拠です。

アキロディニアはスポーツ選手の間でよく見られる診断名であり、典型的なランナーのケガと見なされています。

この診断の明確な根拠となるのは、長期にわたる過度の負担や不適切なメカニカルストレスの結果生じる変性変化です。腱の構造が変化すると、血液や酸素の供給が損なわれ、治癒のプロセスに影響を及ぼします。

アキロディニアの症状は？

アキロディニアの典型的な症状は、下腿の裏側とかかとの痛みで、つま先立ちができなくなることです。

また、アキレス腱を少し伸ばしただけでも引っ張られるような不快な感覚があるため、つま先を床から離すことが困難な状態になり、階段の昇降も苦痛になります。
腱は圧力に敏感で厚くなり、場合によっては、バリバリという音がすることもあります。

アキロディニアは片足のみ、または両足に発生します。長期的には、アキレス腱は安定性を失い、断裂する可能性があります。このようなアキレス腱断裂は、この退行性疾患の最も深刻な結果です。

アキロディニアはどのように発症するのでしょうか？

アキロディニアは、慢性的に進行します。
腱を一時的に緩和して症状が出なくなったとしても再発するリスクは高く、特に以下のグループはリスクが高いと言えます。

• 35歳～45歳のアスリート
• 硬い路面でのトレーニングが多いアスリート
• 過去に靭帯を損傷したことがある方
• 足のアライメント（向きや並び）が崩れている方

ランナーだけでなく、球技をするアスリートもリスクが高くなります。この症状は、女性よりも男性に多く見られます。

アキロディニアの治療法は？

一般的には、患部の腱を緩和し、テープやサポーターで安定させる必要があります。炎症プロセスに対抗し、治癒を促進するために、血行を促進する治療法を用いることができます。

純粋な鎮痛剤は、腱の実際の状態を不明瞭にする可能性があるため、痛みがひどい場合にのみ、医師と相談した上で服用するといいでしょう。

結局のところ、痛みは重要な警告信号であり、アキレス腱の負荷能力が著しく制限されていることを示し、腱を保護しなければ深刻な結果が生じる可能性があります。

アスリートは、たとえ症状がすぐに治まったとしても、少なくとも3週間はトレーニングを控えるべきです。その際、理学療法でふくらはぎの筋肉とアキレス腱の正しいストレッチ方法を学ぶことができます。

急性症状の治療だけでなく、なぜアキロディニアを発症したのか、今後再発するリスクを減らすにはどうしたらよいのかを明らかにすることも重要です。

アキレス腱のサポート：予防と治療

アキレス腱は弾力性に富んでいますが、血液の供給が不十分であるため、完治が難しく、障害が長引く危険性があります。そのため、アキレス腱部の痛みなどの症状が現れたら、すぐに治療を開始し、足首の荷重期をサポートすることが重要です。

アキロTrainなどの足首用サポーターを装着することが有効であることが分かっています。

特に急性期には、アキロTrainの一体型ヒールクッションが腱を和らげます。一体型のシリコーンパッドは、2枚の翼がアキレス腱にコンプレッションをかけることで、負荷を軽減し心地よく圧迫します。

アキロTrain

アキレス腱を和らげる足首用サポーター

アキロTrainは、関節の安定と動きやすさを実現。アキレス腱の両側にあるパッドとともに、通気性と伸縮性のあるニット生地が、穏やかな断続的に心地良いコンプレッションを加えます。

足底には取外し可能なシリコーンウェッジが装着されており、アキレス腱の過度な伸長を防ぐ役割を果たします。