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BAUERFEINDの始まりとなる「コンプレッション」製品の特徴とは

BAUERFEIND社は日本国内ではゲニュTrainをはじめとしたサポーター製品のブランドイメージが強いですが、もともとは医療用のコンプレッションストッキングの生産から始まった会社です。

今回はBAUERFEIND製品の礎となったコンプレッション製品について、詳しく見ていきたいと思います。

創業事業

こちら(https://bauerfeind.p-supply.co.jp/about/)にも記載しているとおり、
BAUERFEINDのコンプレッションストッキング事業は1929年の創業から始まります。下肢静脈瘤やリンパ浮腫といった循環器疾患の治療目的として製造開始し、世界で初めて医療用コンプレッションストッキングの量産化に成功しました。

医療用コンプレッションストッキングとは

血管には動脈と静脈があり、動脈は心臓から送り出された血液を全身の臓器に運ぶための血管です。血液は酸素や栄養分を全身の組織に運び、働きを終えた血液を心臓に戻す血管が静脈です。下肢の血液を心臓に戻すためには重力に逆らって戻さなければなりません。そのために必要なのが「静脈弁」と「筋のポンプ作用」です。静脈弁は血液が逆流することを防ぎ、ふくらはぎ等の筋肉が収縮することで血管を圧迫し血液を上昇させることができます。立った状態であまり動かないことや過激な運動などをすると筋のポンプ作用が働きにくくなり、血液が静脈に溜まりやすくなります。すると静脈弁に負荷がかかり、逆流防止機能を失うことになり、静脈瘤などの症状を引き起こします。

静脈弁の役割イメージ図

これらの症状を緩和するために使用されるのがコンプレッションストッキングです。筋肉のポンプ作用をコンプレッションで補います。

長さや形状がいろいろ

BAUERFEINDのコンプレッションストッキングは、用途によってさまざまな種類があり、長さでは「ひざ下までのタイプ」「ふとももまでのタイプ」「おなかまで覆うタイプ」があり、形状では「つま先が開いたタイプ」「閉じたタイプ」があります。

それぞれの組み合わせとそれぞれの部位ごとに計測することで選定するサイズをあわせると膨大な種類に及びます。

メディカルグレイドコンプレッション

医療用コンプレッションストッキングは、
遠位(身体の心臓から遠い部分)の足首が最もコンプレッション値が最も高く設定され、

近位(身体の心臓から近い部分)にいくにつれてコンプレッション値が低く設定されています。

こうすることで静脈の血液が心臓に戻るのを助けてくれます。

スポーツ用コンプレッションソックス・スリーブ

BAUERFEINDのスポーツ用のコンプレッションソックスやスリーブは医療機器ではありませんが、1929年の創業から医療分野で培われたノウハウが詰め込まれており、きつすぎず適切な圧力で効果をもたらします。

単純に段階的に圧力を変えているのではなく、筋肉や部位に応じてニッティングパターンを複雑に切り替え、組み合わせることで、筋活動を阻害せずに筋振動を抑制し、エネルギー促進効果を高めます。

例えばアームスリーブの肘の内側部分は皮膚が柔らかく傷がつきやすい部分のため、そのほかの部分と比較してあたりが柔らかく作られています。また、ローワースリーブのふくらはぎを周辺部についてはふくらはぎの機能を十分の支えられるよう、コンプレッションを強めに設定されています。

ターゲットコンプレッション

スポーツ用のコンプレッションソックスについてはターゲットコンプレッションという技術を採用しています。

前述のように医療用コンプレッションについては足首に一番の圧力がかかるように設計され、徐々に圧力を減らす構造にしていますが、
このターゲットコンプレッションという技術は、ふくらはぎのコンプレッションのセカンドピークをもってくることで、よりふくらはぎのポンプ機能を向上させ、筋振動の抑制とエネルギー促進効果をもたらします。

まとめ

  • BAUERFEINDは医療用コンプレッションの生産から発展した。
  • 静脈の血液循環を支えているのはふくらはぎのポンプ機能と静脈弁の役割
  • 医療用コンプレッションは足首にもっともコンプレッションがかかっていて、徐々に減圧している。
  • スポーツ用は医療機器ではないが、医療用コンプレッションの技術が活かされている
  • ターゲットコンプレッションという技術はふくらはぎにもコンプレッションを強くかけることで効果を発揮している。

スポーツ用コンプレッション製品一覧

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